TOEFL ITPとTOEFL iBTの違いについて
- はじめに
- TOEFL ITPとは
- TOEFL iBTとは
- TOEFL ITPとTOEFL iBTの主な違い
- TOEFL ITPとTOEFL iBTのスコアの違い
- TOEFL ITPとTOEFL iBTの受験方法
- TOEFL ITPとTOEFL iBTの試験時間
- TOEFL ITPとTOEFL iBTの対策方法
- TOEFL ITPとTOEFL iBTの結果の活用方法
- TOEFL ITPとTOEFL iBTの試験当日の注意点
- TOEFL ITPとTOEFL iBTのスコアの保管と送付
- TOEFL ITPとTOEFL iBTの今後の展望
- TOEFL ITPとTOEFL iBTの歴史
- TOEFL ITPとTOEFL iBTの受験者数
- TOEFL ITPとTOEFL iBTの今後の課題
- 最後に
はじめに
TOEFLは、英語を母国語としない人々の英語力を測定するための試験です。
TOEFLには、大きく分けて2種類のテストがあります。
それは、TOEFL ITPとTOEFL iBTです。
この記事では、TOEFL ITPとTOEFL iBTの違いについて、わかりやすく説明していきます。
TOEFL ITPとは
TOEFL ITPは、Institutional Testing Programの略称で、団体向けのTOEFLテストです。
このテストは、主に大学や企業などの団体が、所属する学生や社員の英語力を測定するために利用されます。
TOEFL ITPは、リスニング、文法、読解の3つのセクションで構成されており、ペーパーベースで行われます。
例えば、大学の英語授業で、学生の英語力を測定するために、TOEFL ITPを受験させるケースがあります。また、企業が社員の英語研修の効果を測定するために、TOEFL ITPを活用することもあります。
TOEFL iBTとは
TOEFL iBTは、Internet-based Testの略称で、インターネットを利用したTOEFLテストです。
このテストは、個人が自分の英語力を測定し、留学や就職などに活用するために受験します。
TOEFL iBTは、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4つのセクションで構成されており、コンピューターベースで行われます。
例えば、アメリカの大学に留学したい場合、出願の際にTOEFL iBTのスコアの提出を求められることがあります。また、国際的な企業に就職する際にも、TOEFL iBTのスコアが英語力の証明として活用されます。
TOEFL ITPとTOEFL iBTの主な違い
1. テストの目的
– TOEFL ITP: 団体が所属する人々の英語力を測定するため
– TOEFL iBT: 個人が自分の英語力を測定し、留学や就職などに活用するため
2. テスト形式
– TOEFL ITP: ペーパーベースで行われる
– TOEFL iBT: コンピューターベースで行われる
3. テストの構成
– TOEFL ITP: リスニング、文法、読解の3セクション
– TOEFL iBT: リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4セクション
4. スコアの有効期限
– TOEFL ITP: 団体によって異なる
– TOEFL iBT: 2年間
5. 受験料
– TOEFL ITP: 団体によって異なる
– TOEFL iBT: 国や地域によって異なるが、概ね200〜300ドル程度
TOEFL ITPとTOEFL iBTのスコアの違い
TOEFL ITPとTOEFL iBTでは、スコアの範囲と解釈が異なります。
– TOEFL ITP: 310点から677点の範囲で、リスニング、文法、読解の各セクションの合計点で表される
– TOEFL iBT: 0点から120点の範囲で、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの各セクションのスコアを合計して表される
TOEFL ITPのスコアは、主に団体内での相対的な英語力の比較に用いられます。一方、TOEFL iBTのスコアは、世界共通の基準で英語力を測定するため、留学や就職などの場面で広く活用されています。
TOEFL ITPとTOEFL iBTの受験方法
TOEFL ITPとTOEFL iBTでは、受験方法にも違いがあります。
TOEFL ITPの受験方法
TOEFL ITPは、団体向けのテストであるため、受験するには以下のような手順が必要です。
1. 所属する団体(大学や企業など)がTOEFL ITPを実施しているかどうかを確認する
2. 団体が実施している場合、団体内での申し込み方法に従って申し込む
3. 団体が指定した日時と場所でテストを受ける
TOEFL ITPは、団体によって受験料が異なります。また、テストの実施日や場所も団体によって決定されます。
TOEFL iBTの受験方法
TOEFL iBTは、個人で申し込みを行い、受験します。以下の手順で申し込みを行います。
1. ETS(Educational Testing Service)の公式ウェブサイトにアクセスする
2. アカウントを作成し、ログインする
3. 受験する国や地域、都市、日時を選択する
4. 支払い方法を選択し、受験料を支払う
5. 指定された日時と場所でテストを受ける
TOEFL iBTの受験料は、国や地域によって異なりますが、概ね200〜300ドル程度です。テストは、世界各地にあるテストセンターで実施されます。
TOEFL ITPとTOEFL iBTの試験時間
TOEFL ITPとTOEFL iBTでは、試験時間にも違いがあります。
– TOEFL ITP: 約2時間
– リスニングセクション: 約35分
– 文法セクション: 約25分
– 読解セクション: 約55分
– TOEFL iBT: 約3時間
– リスニングセクション: 約60〜90分
– リーディングセクション: 約60〜80分
– スピーキングセクション: 約20分
– ライティングセクション: 約50分
TOEFL iBTの試験時間は、セクションごとに異なり、全体で約3時間かかります。一方、TOEFL ITPは、全体で約2時間で終了します。
TOEFL ITPとTOEFL iBTの対策方法
TOEFL ITPとTOEFL iBTのスコアを向上させるためには、それぞれの試験形式に合わせた対策が必要です。
TOEFL ITPの対策方法
1. 過去問を解く:TOEFL ITPの過去問を解き、出題傾向や問題の形式に慣れる
2. リスニング力を強化する:英語のニュースや講義を聴いて、リスニング力を向上させる
3. 文法問題を練習する:TOEFL ITP独自の文法問題の形式に慣れるために、練習問題を解く
4. 読解力を向上させる:英語の記事や論文を読み、読解力を高める
TOEFL iBTの対策方法
1. 公式練習問題を活用する:ETSが提供する公式練習問題で、TOEFL iBTの出題形式に慣れる
2. スピーキング力を強化する:英語で自分の意見を述べる練習を行い、スピーキング力を向上させる
3. ライティング力を向上させる:英語でエッセイを書く練習を行い、ライティング力を高める
4. 時間管理能力を養う:TOEFL iBTは時間制限が厳しいため、時間管理能力を養う必要がある
それぞれの試験に合わせた対策を行うことで、スコアの向上が期待できます。
TOEFL ITPとTOEFL iBTの結果の活用方法
TOEFL ITPとTOEFL iBTの結果は、それぞれ異なる方法で活用されます。
TOEFL ITPの結果の活用方法
TOEFL ITPの結果は、主に以下のような目的で活用されます。
1. 大学内での語学クラスの編成:学生の英語力に応じたクラス分けを行うために、TOEFL ITPの結果が利用される
2. 留学先の決定:留学先の大学が求める英語力の基準を満たしているかどうかを確認するために、TOEFL ITPの結果が活用される
3. 企業内での人事評価:社員の英語力を評価し、昇進や海外赴任の決定に活用される
TOEFL iBTの結果の活用方法
TOEFL iBTの結果は、主に以下のような目的で活用されます。
1. 留学先の決定:留学先の大学が求める英語力の基準を満たしているかどうかを確認するために、TOEFL iBTの結果が重要視される
2. 奨学金の申請:奨学金の申請に必要な英語力の基準を満たしているかどうかを示すために、TOEFL iBTの結果が用いられる
3. 就職活動:国際的な企業への就職を目指す際に、英語力の証明としてTOEFL iBTの結果が活用される
TOEFL ITPとTOEFL iBTの試験当日の注意点
TOEFL ITPとTOEFL iBTの試験当日は、以下の点に注意が必要です。
TOEFL ITPの試験当日の注意点
1. 試験開始時間に遅れないようにする
2. 試験に必要な文房具(鉛筆、消しゴムなど)を持参する
3. 試験中は携帯電話や音の出る電子機器の使用が禁止されている
4. 試験中の途中退室は原則として認められていない
TOEFL iBTの試験当日の注意点
1. 受験票とパスポートを必ず持参する
2. 試験開始の30分前までに試験会場に到着する
3. 試験中は携帯電話や音の出る電子機器の使用が禁止されている
4. ヘッドセットを使用してリスニングセクションを受験する
5. スピーキングセクションでは、マイクに向かって大きな声ではっきりと話す
これらの注意点を守ることで、スムーズに試験を受けることができます。
TOEFL ITPとTOEFL iBTのスコアの保管と送付
TOEFL ITPとTOEFL iBTのスコアは、以下のように保管・送付されます。
TOEFL ITPのスコアの保管と送付
TOEFL ITPのスコアは、団体ごとに保管されます。団体内でのスコアの利用方法は、団体によって異なります。また、団体から個人へのスコアの開示方法も団体ごとに異なるため、詳細は所属する団体に確認する必要があります。
TOEFL iBTのスコアの保管と送付
TOEFL iBTのスコアは、ETS(Educational Testing Service)によって管理されます。受験者は、以下の方法でスコアを確認・送付することができます。
1. オンラインスコアレポートの確認:試験日から約10日後に、ETSのウェブサイトからオンラインスコアレポートを確認できる
2. 公式スコアレポートの送付:受験者が指定した大学や機関に、公式スコアレポートが送付される(送付先は最大4カ所まで無料)
3. 追加の公式スコアレポートの請求:試験日から2年以内であれば、追加の公式スコアレポートを有料で請求することができる
TOEFL iBTのスコアは、試験日から2年間有効です。
TOEFL ITPとTOEFL iBTの今後の展望
TOEFL ITPとTOEFL iBTは、今後もグローバル化が進む中で重要な役割を果たし続けると考えられます。
TOEFL ITPの今後の展望
TOEFL ITPは、引き続き団体内での英語力の測定に活用されるでしょう。
特に、英語教育の効果測定や、社員の英語力の評価などの場面で、重要な役割を果たすと考えられます。また、オンライン化の進展により、テストの実施方法が変化する可能性もあります。
TOEFL iBTの今後の展望
TOEFL iBTは、留学や就職などの場面で、英語力の証明として今後も広く活用されるでしょう。
また、テストの内容や形式も、時代のニーズに合わせて変化していくと考えられます。例えば、オンラインでのテスト実施や、AIを活用した採点システムの導入などが進む可能性があります。
TOEFL ITPとTOEFL iBTの歴史
TOEFL ITPとTOEFL iBTは、共にTOEFL(Test of English as a Foreign Language)というテストの一部ですが、それぞれの歴史は異なります。
TOEFL ITPの歴史
TOEFL ITPは、1979年に開発されました。当初は、アメリカの大学や語学学校で、留学生の英語力を測定するために使用されていました。
その後、世界各国の教育機関や企業でも利用されるようになり、現在に至ります。
TOEFL iBTの歴史
TOEFL iBTは、2005年に導入されました。
それ以前は、TOEFL CBT(Computer-Based Test)と呼ばれるコンピューターベースのテストが行われていましたが、スピーキングセクションがなかったため、英語力の総合的な評価には課題がありました。
TOEFL iBTは、この課題を解決するために開発されたテストで、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4つのセクションを含む、より総合的な英語力の測定を可能にしました。
TOEFL ITPとTOEFL iBTの受験者数
TOEFL ITPとTOEFL iBTの受験者数は、年々増加傾向にあります。
TOEFL ITPの受験者数
TOEFL ITPの正確な受験者数は公表されていませんが、世界各国の教育機関や企業で広く利用されていることから、かなりの数の受験者がいると推測されます。
TOEFL iBTの受験者数
TOEFL iBTの受験者数は、毎年公表されています。2019年には、世界で約240万人が受験しました。受験者の国籍は多岐にわたっており、上位5カ国は以下の通りです。
1. 中国
2. インド
3. 韓国
4. 日本
5. カナダ
TOEFL ITPとTOEFL iBTの今後の課題
TOEFL ITPとTOEFL iBTは、英語力の測定において重要な役割を果たしていますが、いくつかの課題も抱えています。
TOEFL ITPの課題
1. スピーキングセクションがない:TOEFL ITPは、スピーキング能力を測定するセクションがないため、総合的な英語力の評価には限界がある
2. 団体ごとの実施:TOEFL ITPは団体ごとに実施されるため、テストの公平性や標準化に課題がある
TOEFL iBTの課題
1. 高い受験料:TOEFL iBTの受験料は、国や地域によって異なるが、概ね200〜300ドル程度と高額である
2. テスト会場の制限:TOEFL iBTは、世界各地のテストセンターで実施されるが、受験者の居住地によってはテスト会場が限られている
これらの課題を解決し、より多くの人々が公平に英語力を測定できる環境を整備していくことが、TOEFL ITPとTOEFL iBTの今後の課題といえるでしょう。
最後に
TOEFL ITPとTOEFL iBTは、英語を母国語としない人々の英語力を測定するための重要なテストです。
両者には、目的や形式、受験方法などに違いがありますが、いずれも英語力の向上と評価に大きな役割を果たしています。
これからの時代は、グローバル化がさらに進み、英語力の重要性がますます高まっていくでしょう。そのような中で、TOEFL ITPとTOEFL iBTは、英語力の測定と評価において欠かせないツールとなるはずです。
英語学習者は、自分の目的に合ったテストを選択し、計画的に準備を進めることが大切です。
そして、テストを通して得られた結果を有効に活用し、さらなる英語力の向上と、自身の目標達成につなげていってください。
TOEFL ITPとTOEFL iBTは、あなたの英語力を測定し、世界で活躍するための第一歩を支える、重要なテストです。
是非、これらのテストを有効に活用し、グローバル社会で活躍できる英語力を身につけていただきたいと思います。
英語は、世界中の人々とコミュニケーションを取るための共通言語です。
TOEFL ITPとTOEFL iBTを通して、英語力を向上させ、世界に羽ばたく一歩を踏み出してください。あなたの挑戦を心から応援しています。
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